コラム
「今回はヨガ…ですかぁ」どうしましょう。「仙人みたいなポーズをしたり、片足でバランスとったり」のヨガですよね。かと思えば「映画ではセレブがヨガマットを持ったままカフェに行ったり、テレビではアスリートが紹介してたり、『自分磨きノート』のサンプルに登場したり、なにかと流行り」のヨガですよね。今ちょっと運動不足なので足がつってしまうかも(T.T)。
「でも、とにかく参加しなけりゃ始まらない」ということで、こっそりプログラムにお邪魔しました。流山おおたかの森店のRUI先生によるヴィンヤサヨガ(ヴィンヤサとな?)。
ところで、ウェアに悩んだときはレンタル! おススメです。「ヨガウェア」なるものもあるようですが、がんばったのに少し外してしまうよりも最初からがんばらない。これでセンスを疑われません。
時間ギリギリにスタジオに入ってすみっこに陣取りました。
ヴィンヤサヨガは流れるような動作のあるヨガだそうで、「ポーズとってピタ!」というイメージとは大きく違っていました。それに、先生(ヨガインストラクター)が流れを考えるようなので、参加されるレッスンによって違いがあると思います。
フィットネスは基本的に「元気いっぱいで明るい」イメージですが、ヨガレッスンではカーテンを引いてすこし暗くしたり(時にはかなり暗くしたり)、独特な音楽をかけたり、そこだけ異空間になります。
「どんなポーズをとらされるのか」と身構えていると、まずは深呼吸、そして自分のカラダを耳・首・頭・足とマッサージして、優し~く始まります。RUI先生に「自分のカラダを観察するように」といわれると、「あ~、事務仕事のせいでカラダがカチカチだぁ」なんて思ったりします。
ヴィンヤサヨガは運動のバリエーションが本当に豊富です。バランスをとったり、筋肉にギューッと力をこめたり、次々にポーズをつなげていったり(これはかなりハアハアしますし、アタマも使います)。鍛える系だけではなくストレッチをしたり、マッサージしたり。最後には瞑想の時間もあったりします。
身体がカタくても怒られません。動作を覚えられなくても怒られません。RUI先生のコメントの多くは、呼吸についてと、カラダをみつめること、それとココロをみつめることです。今の私がワタシをみつめるとダメなところばかり目についてしまいますが、RUI先生は”今日もみんなでヨガができて幸せですね、感謝ですね”とやさしくしめくくってくださいました。
プログラムが終了してカーテンを開けると「元気いっぱいで明るい」ジムスペースが広がります。きた時よりすこし仲間に入れる気がします。”自分のペースでいいよ”といった言葉をもらって軽くなりました。 ウロウロしているとRUI先生が近くにきて小声でいわれました「取材ですよね」。
見つかっちゃいました、初対面なのに。スタジオは満員で、RUI先生はずっと説明したり見本をしてたはずなのになぜ分かっちゃうのでしょう。そこで、ひとつ疑問があったのでRUI先生に聞いてみました。
「先生はヨガのインストラクターなのに、なんでデスクワークの私のことが良く分かるのですか?」
実は、先生もかつてはデスクワークの人でした。ヨガに出会って、いろいろな辛さから解放されて、そして「ヨガを通じて『いやしの空間』を提供する側になりたい」と思ってインストラクターになったとのこと。
なるほど!それで「先生として」理解してくれてる以上に共感してくれてる感じがあったのですね。
そして次の週もRUI先生のヨガレッスンに参加したのでした。流れが分かったので少しだけスムーズにできました。取材のときはカラダもカチカチで「今はないでしょ」なんて思っていましたが、参加してみたらわかりました「今こそでしょ」。
ふりかえれば、カラダをケアするヒマもない自分を演じていい気になってた気もします。
フィットネスクラブなので、スタジオを出ると違うトレーニングをしている同世代の方もいっぱいいて刺激を受けます。プールやマッサージチェアでくつろぐこともできますし、おフロは大きくて、きれいで、夜景が見えて快適です。「がんばるぞ」ってときも、「もうがんばれない」ってときも、どちらのときもぴったりです。
まだはじめたばかりですが「ヨガのいいところ」がすこーしだけ分かった気がします。